2009/10/14

You Are What You Eat

10時15分起床。朝食は昨晩同様、たまご粥。同じように作ったのに、昨日のほうが味がよい。ウェイパーの使い方にいまいち慣れてないんだよな。からだの調子が「立ち上がる」までしばらく部屋で佇む。駅の蕎麦屋で温かいお蕎麦を食べてから会社へ。多木浩二『肖像写真』(岩波新書)を読みながら。

今日は早めに退社して、以前住んでいた区の役所まで戸籍謄本をとりにいく。電車内の「DMM FX」なる吊広告を見て衝撃を受ける。究極のエログロ。

その後、都内では一、二を争う良心的古本屋にて10冊ほど購入し、新宿の東急ハンズへ移動。だが、目当てのブツは見つからず。

帰宅後、『肖像写真』の続きを読むうちに寝てしまう。19時から20時半まで。帰宅したガールフレンドに起こされる。

夕食はガールフレンドと一緒に。玄米、わかめとお揚げのお味噌汁、タコ+クレソン+ラディッシュのマリネ、鮭のムニエル。いただいた赤ワイン「Taillevent Margaux 2006」を1杯だけ。

ガールフレンドとおしゃべり。大仕事が終わってだいぶ疲れている様子。きみはヘロヘロになっているのだ、産卵が終わった鮭のように(笑)。


古本で買った管啓次郎『ホノルル、ブラジル』(インスクリプト、800円也)の書き出しで、最近俺が日記で書いたことと似たようなことが書かれていた。やっぱり舌は前衛でなくちゃ。

「獲得された嗜好(アクワイアード・テイスト)」ということばがある。はじめは奇異でなじめない味だったものに、少しずつ親しんで、やがてそれが大好きになる。そんな経過が感じられる、おもしろい表現だ。(…)地上では、あらゆるものが食べられている。動物、植物、菌類、鉱物。毒でさえなければ(いや微弱なものなら毒であっても)、われら悪食のサルはすべてを口にし、よろこび、飽くことを知らない。その食物の圧倒的な多様性を織りなしたのが、このアクワイアード・テイストの連鎖だったことは、想像するだけで楽しい。p.5


人はよく「味覚は保守的だ」といいたがるが、絶対にそんなことはないと、ぼくは思う。舌は冒険を、新しい味を求めてやまない。(…)500年どころかわずか5年、5年どころかときには1日で、人の食生活はがらりと方向転換することがある。p.10

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