2009/10/01

選民思想をくすぐる

夜中におなかを下す。水みたいな下痢が3度ほど。食あたりか?
11時半起床。あー、調子悪い……。漢方を飲んだあと、玄米と納豆、めだまやきで軽いブランチとする。

ベッドで横になりながら、マルコム・グラッドウェル『天才!──成功する人々の法則』(勝間和代訳、講談社)を読む。内容は、タイトルと訳者から想像される自己啓発的なものとは違い、統計調査によってこれまで常識とされてきた事柄を引っくり返す結果(本書では、天才が生まれる条件)を導くというもの。ひとことで言えば、天才とは、才能の所産ではなく、機会によって生まれる必然性である、みたいな。で、この手法はたしかに説得的で、読む分には面白い。ただし、その論旨は(統計学という手法上、当然ながら)つねに後出しジャンケン的な結果論であるという物足りなさも残る。「子供の成績は親の育ちでほとんど決まる」と述べるスティーヴン・レヴィット『ヤバい経済学』と似ていて、「勝ち組」の選民思想を心地よくくすぐる内容とも言える(この点、黙ってりゃいいのに「私は(…)本書でグラッドウェルが指摘するような『好機』に恵まれ続けてきたのは確かだと思う」とわざわざ書いちゃう勝間和代のあとがきに顕著)。

気づいたら昼寝、18時半まで。で、その後もダラダラ。毎日こんなんで、ホンマあきまへんなー。
ガールフレンドが帰宅後、鮭粥を作ってくれる。おいしい。

0 件のコメント:

コメントを投稿