2009/08/31
1週間ぶりのわが家
2009/08/30
晩夏のカレー
2009/08/29
まさかの流れ
2009/08/28
告別式
2009/08/27
2009/08/26
親族による絶え間ないおしゃべり
忌引き2/7。
10時起床。ボーッとする。葬儀の準備でいったん帰宅する弟を駅まで送り、デパ地下で父と叔母夫婦分のおこわ弁当を買って帰宅。叔父と2人で昼食後、昼寝。起きたら、さらに北海道から親族が1組揃っていた。絶え間ないおしゃべりに疲れる。が、いつもは俺もこのおしゃべりに率先して参加していたわけでした。
夕食は大阪ということで、7人でお好み焼き。胃にもたれる。23時、親族がホテルへと移動。ようやくホッと一息。家族3人で夜中の2時まで思い出話にふける。
2009/08/25
母逝去
4時、父に起こされる。父、弟と3人で、胆汁で汚れた母のシーツを替えてあげる。5時10分、弟に起こされる。母の呼吸がとぎれとぎれに。父が母の名を何度も呼ぶ(あとで聞いたら、この時、母は父の手を強く握り返したらしい)。
5時45分、母逝去。
母のからだを清め、パジャマを替えてあげる。さらに部屋の掃除、洗濯も。気付くと、母は笑顔になっていた。3人で顔をじっと見つめる。母の希望通り、自宅で、家族に見守られながら逝くことができたのだから、上々の旅立ちだろう、という話になる。
朝から訪問医による死亡診断書の作成、葬儀屋の手配など。友引が云々ということで、通夜は明後日、告別式は明々後日に。祖母、叔母夫婦、弟のガールフレンドほか幾人も来訪してくれるが、俺は途中で疲れてしまい、12時から14時、17時から19時と寝て過ごす。吐き気も少々。
夜、ガールフレンドから連絡。通夜に来てくれるという。本当にうれしい。
夜は寿司の出前。家族、叔母夫婦とともにビールを何本か。
2009/08/24
2009/08/23
愛してる!
9時40分起床。シャワーを浴びて、お金をおろして、すぐに実家へ向かう。
さすがに新幹線の車中では爆睡。新大阪で降りてケータイをチェックすると、弟から何度も着信が入っていた。母の容体が相当悪いらしい。鎮痛剤(モルヒネ)を皮下注射すると意識がなくなってしまう、俺の到着までは待つから正確な到着時間を知りたいと。急いで病院に向かう。
病室に到着すると、川崎から叔母夫婦も来ていた。母は少し錯乱状態だったが、からだをさすってあげているうちに落ち着いてくる。さらに、父に向かって「愛してる!」と大きな声で何度も。あの攻撃的な母が! これで父の2年におよぶ看病は救われた、と思った。
だが、次第に歯軋り、呻き、その合間に意識が戻り、脈絡のないことを言うように。母に甘える弟をはじめて見た。従姉妹も到着し、みなで見守る。
夕食は、近所のなか卯で親子丼とぶっかけすだちうどん。帰宅後、お風呂に入って、ベッドで岸本佐知子『気になる部分』(白水社)を読む。
2009/08/21
2ちゃんねるとメランコリー
9時半起床。朝食はカレー。図書館に寄ってから会社へ。車中で白髪のおっさんが文庫を読んでいるギャルにしきりに話し掛けている。
「難しい漢字が並んでるけど、何読んでるの……ああ……あれ読んでよあれ、浅田次郎。……えっ、浅田次郎知らないっ? あっそう……。ごめんね……なに、今日はバイト?……ごめんね、いやいや……」
なんかいいなあ。
出社後、ネットをしていて、清野賀子が自殺していたことを知る。『The Sign of Life』(オシリス)はけっこう好きな写真集だった。
午後、打ち合わせなどを適当にこなし、17時半に退社。調子が悪い。まっすぐ帰って、とにかく2時間ほど寝る。今さらだが、コンタクトレンズが合っていない気がする。目がショボショボしちゃう。
夕食はカレー。食後にビールと白ワインを1杯ずつ。母のことを考えて、メランコリーになる。もう、どうしようもなく怠惰な感じになり、ひさびさに2ちゃんねるを見る(この無為が意外と効く)。今回は森喜朗についてみっちり研究。息子ともどもホントに黒いな、こいつは。
途中、父から電話があった。腎臓の機能が低下しているためか、母の意識がなかなか戻らないこと、夏を越せるかどうか、越せたとしても年を越すのは難しいと医者から言われたとのこと。たった1週間前はあんなに元気だったのに、とショックを受ける。来週実家に帰ることにしよう。
2009/08/20
パソコンのキーボードは便器よりも汚い
9時半起床。朝食はヨーグルト、コーヒー、バナナプロテイン。『Relax』の頃から憧れてる渋谷直角氏がゲスト出演したネットラジオを聞きながら。そういえば『定本コロコロ爆伝』買わねばなあ。
今日の調子はまあまあか。昨晩、急にバランスを崩したのだから、今日は無理せず慎重に行つくもり。
午前は資料整理、メールチェックなど。パソコンのキーボードは便器よりも汚い、という話を聞いたので、特に午前中はあまり触らないような仕事ばかりにしておく。
お昼休みに薬局に寄って除菌シートと目薬を買った後、マクドナルドで昼食。クオーターなんとかのセット。父から連絡。貧血から来る意識障害の疑いらしく、母は輸血をしたとのこと。
で、会社に戻ってキーボードをふきふき。ドス黒かったキーボードがホントに真っ白に! これは意外な気持ちよさ。携帯電話など、思いつくものをふきふきしまくる。
午後は財務関係のチェックなど。
帰宅後、シャワーを浴びる。夕食はガールフレンドが作っていてくれた。挽肉と南瓜、なす、とうもろこしのカレー。とろとろゆで卵を俺が作って添える。おいしい! シュトックハウゼンのDVDを観ながら2皿完食。正統的なロマン主義者の末裔やなー。
21時から22時半まで寝る。起きて、ちょっとだけデザイン素材を集めて、お風呂に入ってまた眠る。
2009/08/19
おかしな言動
8時45分起床。目覚めはすっきり。大自然のただ中で過ごしたのがよかったのだろうか。それとも仕事をしなかったのがよかったのか。あるいはインターネットやテレビをまったく見なかったからか。とにかく、からだがリセットされた気がする。朝食は補中益気湯のみ。jを飲み忘れる。
午前、午後とお仕事。休み明けなので、無理はせず。机や棚を片付けるのも仕事のうち。
昼食は定食屋で、コロッケとメンチカツ。ここはお新香がおいしい。週刊文春を読みながら。
父に電話すると、母の意識が朦朧とし、再入院になったらしい。言動がおかしく、自分でもおかしなことを言っているという自覚があるようだ。かわいそう。がんの脳への転位の有無も調査中とのこと。前回言動がおかしくなったのは水分不足だったから、今回もおそらくそうだろうと父は言っていた。
18時頃から20時まで昼寝。すっきりして目覚める。
2009/08/18
あふれる生命
夏休み3/5。
7時半起床。朝からキビキビと働く。朝食はサラダ、金時草、米粉のパン、モロヘイヤのお味噌汁。コーヒー。デザートに梨。ガールフレンドが具合悪いようで、ぜんぜんごはんを食べていない。だいじょうぶだろうか。洗濯機を回し、生ゴミを処理し、荷物をまとめ、戸締まりし、別荘をあとにする。
湖西線快速で京都到着。新幹線が到着するまで2時間ほどブラブラできるはずだったのだが、盆地の狂暴な暑気にガールフレンドが音を上げた。実際、この暑さは何だ? Shin-biに寄って、天麩羅うどんを食べただけで駅に舞い戻り、新幹線で東京へ。東京は涼しかった。
ベランダに置いていたメダカの水は干上がる寸前でした。1時間ほど昼寝。ガールフレンドは誕生日パーティへ行ったので、夕食はスーパーで買ったハンバーグ弁当と梅おにぎりで済ます。旅行中の写真の整理をする。
それにしても、ひさびさに田舎に籠もってみて、何に驚いたって、あふれる生命の量に驚いたな。ちょっとでも網戸を開けていると部屋に虫が入ってきたりする状況、東京ではありえない。ホントいい気分転換になった。明日からは仕事。
2009/08/17
祈りの島
夏休み2/5。
8時45分起床。朝食はミルクパン、ソーセージオムレツ、ブドウ、コーヒー。
9時半に別荘を出て、車を飛ばして道の駅で野菜を買いまくったあと、フェリー乗り場へ。
竹生島。お祈りの島。ものすごい数の鳥が、島の木々にとまっている。港を上がってすぐのところにある売店がすばらしい。誰かが保護したほうがよい。それにしても、何というか、異様な感じ。パワースポットだからか。
帰りのフェリーまで1時間ほどしか猶予がないので、急いで1周。お参りしまくる。竹生神社で招財小判御守を買ったり、お願い事を書いたお皿を岩場へ投げたり、神主の夢枕で湧いた井戸水を飲んだり。急な階段を上るばかりなので、筋肉痛の予感。それにしても体の悪そうな人が多かった。
いったん帰って車にカーナビを設置して、ドライブへ出かける。コンビニで買ったアメリカンドッグやフライドポテトなんかを食べながら。おいしいと評判の木之本の酒造「七本槍」で酒粕を購入。彦根に向かう途中、ガールフレンドの具合がだんだん悪くなり、助手席で横になってしまう。かわいそう。脂っこいものを食べたからかな。で、2時間くらいかけて彦根城に到着したときには、彼女はペール・フェイス。彦根城の第一櫓まで登ったところで、TKO。顔が土気色をしているのでベンチで一休みして引き返すことに。
帰ってる最中、ガールフレンドの体調がみるみる回復し、大声で歌を歌いまくるほどに。こういうお調子者の彼女が好き。そこに調子がある限り、われわれはそれに乗り続けるのだ。道の駅で金時草、お味噌を買って帰宅。
俺は焚き火、ガールフレンドは料理。夕飯は、ごはん、モロヘイヤのお味噌汁、生ハムとトマトとレタスのサラダ、ウィンナーと茄子とおばけニンニクの炒めもの、昨日買った琵琶鱒の昆布巻き、金時草のおひたし。18時すぎに食事を開始。ビール2本、発泡日本酒を2杯。食後に巨峰。
食後、家から持ってきたブラジリアン・ハンモックを吊るして遊ぶ。洗濯機を回したり、ごみを捨てに行ったり、徐々に帰る用意をしはじめる。12時には就寝。
2009/08/16
のみ水さしあげます
朝食は、お惣菜パン、ウィンナー、目玉焼き、トマトとベビーリーフのサラダ、紅茶。
洗濯機を回し、掃除機をかけ、食洗機を動かし、自転車のタイヤに空気を入れ、デッキに張られた蜘蛛の巣を払う。てきぱき。さらに、棚の裏にたむろしていたゴキブリ5匹を撲殺。ゴキブリがいること自体がショックだが、母の病気が進んでからは、この家もほとんど使われていなかったのだから仕方がない。
給湯器の修理が終わるまで、部屋で過ごす。デッキにカエルが来訪したり、自然を満喫。修理後、さっそくお風呂に入って、昨日の汗を流す。気持ちいい。
竹生島に行くつもりだったが、フェリーの出発時間が意外と早いので、今日は近所をブラブラすることに。まずは自転車で道の駅まで行って、新鮮な野菜を購入。いったん帰宅後、ドライヴ。湖北のほうまで行く。途中、鮒寿司の店でしじみの佃煮とごり山椒を、造り酒屋で活性濁り酒を購入。いやー、湖っていいもんだね。
さらにスーパーに寄って帰宅。俺は焚き火、ガールフレンドは料理。
夕食はジャコとシソと青ネギのパスタ、生ハムとトマトのサラダ、焼きナス。デザートにマクワウリ。ビール4本、赤ワイン1本。いつもながらおいしい! 2人でオセロをしてからお風呂に入る。
日付が変わって彼女の誕生日。準備しておいたプレゼントを渡す。おめでとう!
●photo
かえる来訪
道の駅に貼ってあった、この世の縮図をカイツブリが考えるの図
サービス精神
2009/08/15
力尽きたアブラゼミ
10時起床。テレビのニュースで山城新伍、レス・ポールの死を知る。今年は多いなー。
ガールフレンドは朝から仕事へ。俺はホテル近所のチョコクロでトンカツバーガーとカフェオレを食べたあと、ヨドバシカメラで8GのSDカードを買ったり(3000円!)、ギャラリーをまわったり。右翼の街宣車がワーワー言ってるのを聞いて、今日が8月15日であることに気付く。
ガールフレンドは直接的にパフォーマティヴな技術を求めているのかな。おそらく、何か今までとは違うやり方を、極端なかたちで模索しているのだろう。説明しがたい謎を解き明かす、というより、説明したくないという思い自体を行動に託しているのかもしれない。いずれにせよ、見ていてほほえましいのと、ハラハラするのと、半分ずつ。
それにしても、思えば「蛮勇」や「冒険」といった振る舞いは、いまや公然と発揮することが憚られるものになってしまった。それは仕事においても生き方においても同じこと。つまらぬ確実性が求められ、評価される。だからこそ、不確実であることができるのは、それ自体、才能なのだと思う。
その後、琵琶湖西の山奥にある両親の別荘に向かう。ここからが多難であった。
最寄駅で降りて、別荘用に停めてある軽自動車に乗ると、バッテリーが上がっている。ガソリンスタンドの兄さんに来てもらって一度は直ったのだが、スーパーマーケットに寄るため車を止めたら、また上がってしまった。結局バッテリー交換しなければならず、9000円払って交換する。
で、そのおかげでスイスイ走って別荘に到着。2人とも疲れ果てているので、とりあえずお風呂に入ろうということになったのだが、お湯が出ない。リンナイガス器具に連絡すると、本日の業務はすでに終了。近所の温泉も営業時間が終わりに近づいている。地下水を直接汲んでいるので、冷たくてシャワーすら浴びれない。今日は泣く泣くお風呂をあきらめて、濡れタオルで体を拭く。
で、ガスの故障の原因を究明しようとインターネットに繋ごうとすると、ワイファイが壊れている模様……。どうやらCD-Romから再インストールせねばならぬようで、ここで、今日は何をしてもダメなのだとあきらめた。一息つこうとデッキでビールを飲んでいると、極め付けに、鳴きながらフラフラと飛んできたアブラゼミが、わざわざ俺の目の前で力尽きたのだった。アホ〜。
疲れているし静かだしやることないし真っ暗だし、で、22時に就寝。夕食はスーパーで買った寿司。ビール2本。
2009/08/14
日本語ラップでからまれたでぇ
夏休み1/5。
ベッドが変わったせいか、朝方まで眠れず。で、11時半起床。ガールフレンドは早起きして、モスバーガーで朝食を食べたとのこと。えらいな〜!
地下鉄本町駅で、タトゥーの入った高校生の男の子に、日本語ラップでからまれる。いやー、びっくりした。SHINGO西成の影響? 本町ってそんな街だったっけ? 思わずワーッてなった。
なんとか無事に心斎橋到着。さて、まずはガールフレンドの生活必需品として、Lushで石鹸を買ったりストッキングを買ったりに付き合う。で、アメ村方面へ。ガールフレンドの具合が悪そうなので、喫茶店に入ることに。俺はカレーとアイスティでブランチ。その後、懐かしのスニーカーのステップでニューバランスのスニーカーを購入。早速履き替えて、気分が上がる。難波に移動し、ナニワネジで部品を買った後、俺の実家へ。父母とガールフレンドと、4人でスイカ食べながら楽しく話す。夕方、福島でガールフレンドの友人たちと待ち合わせて食事。こちらも楽しく過ごす。ビール3本、マッコリ少々。ホテルに戻ったあと、関西でしか観ることのできないテレビ番組を中心にチェック。探偵ナイトスクープ、漫才など。
2009/08/13
2人濡れながらオフィス街を歩く
9時45分起床。アップルパイ、バナナ、漢方、コーヒー。今日も調子良さそうだぞ。駅前の書店でサン=テグジュペリ『星の王子様』『夜間飛行』を購入。明日から始まる夏休みの課題図書です。
出社後、方々にメールなど。昼食はひさびさに上司といっしょにスパゲティを食す。
午後は2ヵ所で打ち合わせ。どちらも順調に事が運ぶ。特に後半は、人間として尊敬している図案家さん(と敢えて呼ばせていただきます)とのあいだでお話が脱線し、真面目さ、という方法論なき方法について考えさせられる。組織論(会社論)とは関係なく、あくまで個人の問題として制作の渦中にありつづけるために、どのような流儀があるのか。俗の顔した脱俗者……そんな感じでヌケヌケとやるしかないのだろうか。いずれにせよ、いろいろ理屈は捏ねられるが、この世界に何かを残しちゃうということ以外に、われわれの仕事に絶対的な目的はないのだ。ということで、意見は一致。
東京駅でガールフレンドと待ち合わせ。新幹線で大阪に向かう。車内でおこわ弁当、ビール1本。ガールフレンドは調子悪そう。今日せっかく買ったサン=テグジュペリとは別の本を読みはじめる。
大阪は雨だった。ホテルまでの道に迷い、2人濡れながらオフィス街を歩く。部屋で「アメトーーク!」小杉いじりたい芸人の回を観る。ほんまオモロイ! 夜は眠れず。
2009/08/12
KIKOE
10時起床。今日は調子良さそうな予感。漢方、バナナプロテイン豆乳で朝食。ネットで知った、「ザ・ドリームマッチ」オードリー若林とNon Style石田の漫才をyoutubeで観ながら。こういう見逃していた番組を後出しジャンケン的に見れるようになって、テレビは本当に変わった。昔はテレビでさえ、それなりに立ち会うべき事件のような感覚(ライヴ感というか)があったものだと思う。まー、別にいいけど。それはそうと、たしかに面白い。
さて、昨日から動き出したプロジェクト、朝から上野を捜索するが見つからず、神谷町へと移動。東京タワーでようやく目的を果たす。これで夏休みは一安心。
出社後、入力作業。長かった作業がついに終わる。結局、ほぼ2年がかり。こちらも、これでやっと次の段階に行ける。
図書館でフアナ・モリーナ、カエターノ・ヴェローゾを2枚ずつ借りて帰宅。カエターノの新作『Zii E Zie』、めちゃくちゃクール。これはすごい。聴きながら帰省の準備。
夕食はガールフレンドと焼きそば。冷蔵庫の余り物をすべて投入。食後、1時間ほど眠る。
2人で渋谷ユーロスペースへ。岩井主税監督『KIKOE』を観る。カットアップばかりで、ただでさえ悪いアタマがクラクラに。内容は正直なところ、なんかよくわからなかったな。
2009/08/11
3人いる!
10時起床。調子は普通だけれど、気分がふさぎがち。ガールフレンドが言うように、俺は睡眠障害なのかな。行きの電車でNLP(神経言語プログラミング)関係の本を読破。言ってみればポジティヴ詐欺師のようなもんだな、これは。
昼過ぎに会社に到着。実売予測が外れたとか、上の者たちが大騒ぎしているのを耳にして(当然だろーが。おまえら明らかに業界地図が見えてないだろーが)と思うが、グッとがまん。会社の布陣が替わった昨年から、こういった違和感を持つようになった。じゃあ、俺はどうしたいのだろうか(と、自問することで目線をずらすのもNLPのテクニックらしいです)。
クサクサするので昼過ぎにいったん会社を出て、原宿。リトルモア地下で『3人いる!』を見る。おもしろかった! おかげで(?)体調もかなり復活。それにしても、多田淳之介(東京デスロック)の脚本自体がよく練られたこの劇において、飴屋法水はどのような役割を果たしたのだろうか。12日間の上演期間×3人の出演者=36人分の演出をしているのだろうから、考えるだに恐ろしい仕事であることは明らかである。その差異は複数回観劇することでしかわからないのだろうが、チケット売り切れにより果たせず。
帰社後は入力作業。いよいよあと少しを残すのみ。定時で退社。
帰りの電車でちびちび読み進めていた『昭和二十年 東京地図』読了。あるプロジェクトのために上野に寄るも、目当てのものが見つけられず。うーむ、どうしたものか……。
帰宅後、ダラダラ。夕食はオリジン弁当のおにぎりと唐揚げで済ます。『ツインピークス』の特典映像を観たり、中井久夫『臨床瑣談 続』(みすず書房)をパラパラしたり。
2009/08/10
あんにょん由美香
朝、大雨の音で目覚めるも2度寝。9時半に起床。ロールパン、コーヒー、ポテトサラダの朝食。貧血っぽい感じでアタマがクラクラする。軽い吐き気も。参ったな、漢方も効かなくなってきたか。午前は無理せず、家でダラダラ。
ベランダで日光浴のついでにふと見ると、メダカが1匹、水草に絡まって死んでいる。ついに残り1匹になってしまった。
出社後、主に入力作業。昼食はバナナ、ヨーグルト、ポカリスエット。デスクでおとなしく食す。
夕方に会社を出て、梶が谷のヒーリングへ。セッション後、ウソみたいに回復。ここに来るといつも思うけど、なんで治るんだろう? 深く寝たような、浅かったような、不思議な夢を何度も見た。「パソコン使いすぎですね」と指摘されちゃった。
ガールフレンドと東中野で待ち合わせ。松江哲明『あんにょん由美香』を観る。身のまわりから始める、小さな闘争線。ふにゃふにゃな現実に敢然と対峙したある女優のまわりで、あくまでふにゃふにゃしたままの男たちを、ふにゃふにゃと描く。俺たちは、腹を括ってふにゃふにゃ生き続けるしかないのだ。
帰宅後、エリンギとパプリカの和風パスタ、お味噌汁、オクラ納豆めかぶ。食後、ソファで大竹伸朗の全景カタログを眺める。
2009/08/09
テレビばかり見たりする1日
10時45分起床。お味噌汁、スクランブルエッグ+チェダーチーズ、にがうりの浅漬けでブランチ。
なんだかすごく晴れているので、カーテンを洗濯してみたり。その後はダラダラと「開運!なんでも鑑定団」の再放送とかを見たりしてから、2時間ほど昼寝。起きたら、ガールフレンドがNHKの「第25回わんぱく相撲全国大会」を大笑いしながら見ている。俺もつられて5年生の部から観戦したり。彼女によると「4年生の部は、動物みたいで最高にかわいかった」らしい。
夕食の材料を買いにスーパーへ向かったとたん、大雨に降られる。ぎゃゃ、やられた……。
夕飯はガールフレンドが作ってくれた。俺はソファでゴロゴロして、その様子を眺める。至福なり。鶏肉のバジルペースト炒め、タコのマリネ、ポテトサラダ。食後にビール1缶を二人で半分こ。ボーッとテレビを見たりして(「ザ!鉄腕!DASH!!」「日曜美術館」)、23時には寝てしまう。からだには、とても充実した1日だったのではないでしょうか。
2009/08/08
カンチューハイ(漢方中毒でハイになる)
2009/08/07
補中益気湯、クボタタケシ、ヘリコプター弦楽四重奏
2009/08/06
間違いなく、復帰後最悪の状態
西井一夫『昭和20年 東京地図』(筑摩書房)
しかし「騒動はいつも夕方涼しくなつてから始まる。其の頃は毎月夜がよかつた。わたしは暴徒が夕方涼しくなつて月が出てから富豪の家を脅かすと聞いた時何となく其処に或余裕があるやうな気がしてならなかつた」と永井荷風が『花火』で書いているところを見ると、帝都東京の米騒動は、すでに悪心の核心となるべき貧民窟の統制均質化がかなり進んでいたことを裏付けている。そこには、「どうしても」という切実さはもう欠如しかかっていて、「どうせ」や「だって」という小市民的な言い訳がすぐ口を突いて出てくる都市的均質性がおおい尽くしはじめていた。(p.51)空襲による蔵書喪失の危機の切迫と「思想的悩みがなくなったことに気附く」(2月3日)無我状況に入ったことによって、植草甚一の本への渇望はほとんど狂気に近くまで達し、しかも洋書へ集中していく。むろん片端から読んでしまったわけではないが、6月には洋書6冊を読了している。(…)7月27日、「本日より外国映画全部上映禁止となる。番組変更、映配ゆき等いやはや忙しい」(敗戦間際のこのような日まで外国映画を上映していたことがひとつの驚異である)という敗戦前夜の最悪の事態の到来に応答する“外”への渇望をこの人は確実に身に感じていた。“外”の映画が禁止されたその日彼は邦書二冊求む、と記している。真性の狂気とはまったく逆の、覚醒した狂気を確かに内に持っている人であった。(p.125)百閒の中にある緊張と呑気、あるいは喪失と爽快。甚一の中にある狂気と覚醒。敗戦前に意識されているこのような一見あいまいでいい加減な両義的な精神の在り方こそ、大政翼賛体制下の全体主義が強いる明瞭なる一義的社会の崩壊を内から準備していたのである。5月24日の空襲で3月に引っ越したばかりの三田綱町1番地の新居を焼け出された久保田万太郎は、一句詠んでそうした精神の質に達している。さすがだ。何 も か も あ つ け ら か ん と 西 日 中(p.132)後悔するほどのことだけがやってみるに値することに違いないのに、いまでは後悔しそうなことは敬遠してしまう先験主義が幅を利かせている。医学の進歩こそが病人を救うことなのだ、と信じてきた現代医学が到達したのは、機械装置によってただ肉体が生存していることが救うことである、という植物人間であった。医者は患者や家族から、いかに生きるかと等価であるいかに死ぬかという選択を奪い去って、患者を管理される囚われ人にしてしまった。繰り返し何度でも言わねばならない。病を治すために必要なのは、医学の進歩より、医者なのだ、と。(p.228)谷町は、明治期、下谷万年町、芝新綱と並ぶ「三大貧窟」であった四谷鮫ヶ橋の中心地区であり、明治31年に書かれた横山源之助の『日本の下層社会』によれば、本所、深川、浅草の細民以下の「都会発達に伴う病的現象たる貧民部落」がこの三大貧窟であり、戸数の上で鮫ヶ橋は各貧窟第1位で5千人、千数百戸がひしめいていた。(…)明治末に万年町の貧民窟が日暮里、三河島へ追い払われたごとく、この鮫ヶ橋も中野など市外へ追放された。(p.266-267)現在渋谷区役所・公会堂があるところは、戦前陸軍刑務所があったところで、2・26事件の香田・安藤大尉以下19名がここで処刑されている。渋谷は憲兵隊、練兵場があったばかりでなく、大隊兵舎を駒場、目黒、世田谷にひかえ、区のド真中に明治神宮を持つ軍神一体の地であった。(p.288-289)渋谷は現在でも中華料理・台湾料理店とパチンコ屋の多い所だが、それらは台湾租界の影なのである。(p.292)
2009/08/05
絶頂!! 夏バテ生活
17時過ぎに退社。しんどいー……。書店に寄って中井久夫『臨床瑣談 続』(みすず書房)を買ってから帰宅。電車の中で「煙草との別れ、酒との別れ」の章だけ読むが、こちらも名著の薫り漂う。翁が語る医学心得帳。
夕飯は一人。ざるうどん、オクラ納豆めかぶ、お味噌汁。今、何かと話題のピーチジョン社長について調べながら。
それにしても具合が悪い。いろいろな方からの連絡をとことん無視。『昭和20年…』読みながら白ワインを1杯だけ飲んで、すぐに寝る。