2009/11/17

岡田斗司夫『いつまでもデブと思うなよ』新潮新書

わからないときは、詳細なデータを集めるに限る。会社の経営が苦しいときも、まずやるべきことは、お金の出入りの把握だ。自信満々で発売した商品の売れ行きがイマイチだったときも「発売から週何個ずつ売れたのか」「どんな店で何個ずつ売れているのか」という、売れ数の把握が第一歩だ。対策をすぐに考えたり、理由を安易に想像したりすべきではない。

私のような中小企業の経営者なら誰でも知っている鉄則だ。

現状を、冷製に数字で把握すること。具体的に、細かい勘定科目まで把握し、それから、合計したり、差し引きしたり、平均を出す。と、冷徹な事実が見えてくる。


カード破産する人は、全員必ず、自分の借金の総額を知らない。利息を入れて、一ヵ月の返済額がいくらかも知らない。一ヵ月の収入がいくらで、生活費はいくらなのかも、知らない。破産する人はかならず「自分の借金状況を知らない人」なのだ。(…)

少し考えればわかることだが、計算することで怖い結果を招くわけではない。結果が怖いなら、既にもう怖い状態に陥っていて、そこから目をそらしているだけだ。どれくらい怖いか? どうやって現状を乗り越えるべきか? 打開策の第一歩は? すべて、具体的な数字の把握から始めるしかない。p.84

レコーディング・ダイエットのみならず、すべての本質。

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