2009/09/12

The medium is the message

1015分起床。お茶を飲んでメールをチェックしてから2度寝。13時半まで。

で、こんな夢を見た。新居の実家なのか、3階にある弟の部屋で、弟が隠していたビデオをガールフレンドと一緒に観る。内容はAVかと思いきや、根本敬と松江哲明が出演するドキュメンタリーで、根本の仕事に感化されたアメリカ人大富豪が、エアーズロックの上にでっかい亀頭型の建造物を建てるというもの。フロイト先生、これは一体?


バナナを食べてビタミン剤を飲んで、浅草「吾妻橋ダンス・クロッシング」を観にいく。

Contact Gonzo、メンバーチェンジしたのかな? 吉田潤さん(AV男優。得意技は潮吹きで、加藤鷹よりも業師だったんですよ。ま、どうでもいいんですが)に似た男の人がいない。昨年末に原宿で観たとき、他の者が顔色一つ変えずに殴り合っている中、1人だけ顔を真っ赤にしてゼイゼイ言いながら闘っていたのが印象的だっただけに、ちょっと寂しい。とはいえ、今日のパフォーマンスも素晴らしかった!

Line京急は、00年代前半STスポット時代のチェルフィッチュを思わせる、ゆる〜いパフォーマンス。こっちのほうが本家より安心して笑えるのは俺だけ?

で、いとうせいこう、どうなんだろ。PAを使ってリヴァーブを効かせて大音量の演説。その内容は、世に名の通った者にしては政治的に踏み込んだものであり、いとうも署名をした湾岸戦争時の文学者の反戦声明よりも、そのメッセージは直截的、あるいは大胆なものであった……と、とりあえずは言える。それは次のようなものだった。


「われわれは9.11によって世界が変わったなどというアメリカの煽動を拒否すべきだった! われわれは9.11の犠牲者ひとりひとりを悼む! それは、ここ浅草で行なわれた東京大空襲の犠牲者ひとりひとりを悼むのと同様に、である!」(正確な引用ではないが、こんな感じの内容です)


ただ、このようなことを、右翼の街宣車のようにガナリたてて言われても、とてもじゃないが共感できない。なぜなら、PAシステムを使って大音量で演説をするというシステム自体が、9.11や東京大空襲をはじめとする、戦争を遂行する権限を持つ者たちによって発明されたものだからだ。「The medium is the message」は表現の基本でしょ、なーんて、いまさらいとうせいこう先生に言うハメになるとは……。というか、単純にやかましい! ま、東京の人間は、こと政治となると直球勝負か床屋政談しかできひんからなあ。最初パロディかなと思ったんだけど、どうも大まじめなようで、あちらの演説が熱くなればなるほどこちらはシラけてしまった。少なくとも、康本雅子の軽やかなダンスとは全然合わない。

飴屋法水のパフォーマンスは「3人いる!」の出演者による余滴か? 最後に出てくる老人は浅草にいる本物のホームレスらしい。それにしても『よだかの星』かあ。泣ける。


ちょっと飲んでから帰宅。深夜に藤子不二雄A『まんが道』(中公文庫)を最後まで読む。


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