2009/12/09

字がうまく書けなかった

10時起床。漢方、みかん。行きの電車で四方田犬彦『歳月の鉛』(工作舎)を読み始める。以前に書いた70年代問題の一つの例として。

仕事は粛々と。打ち合わせの準備で忙しく、昼食はコンビニの惣菜パンとコーヒーで済ませる。

で、上野で打ち合わせ。ひさびさ(7、8年ぶり?)の人。顔を合わせるや「いや〜、フケたね~!」と一言。えぇ、えぇ、そりゃあ見事に老けましたよ。あのかわいい20歳代の男の子は「人生」という名の嵐にもみくちゃにされて、ようやくオッサンになれたわけです。打ち合わせは首尾よく終わったどころか、別の仕事のご提案もいただいた。

帰りの電車が人身事故で止まる。45分ほど停車しているあいだに『歳月の鉛』を読了。四方田が書くと、それでも奇妙に明るい70年代。よくも悪くも、やっぱり彼は80年代の人なのであった。

3時間ほど残業し、やるべきことはほぼやりつ。帰りの電車で『日本の仙人たち』の続きを読む。


帰宅後、借りてきたペドロ・アルモドバル監督『トーク・トゥ・ハー』(2002)を観ながら夕食。スーパーマーケットで買ってきたコロッケ、昨日の生春巻きの残り2本、急ごしらえのニラタマ。ビール1缶。
ピナ・バウシュの踊り、カエターノ・ヴェローゾの唄……いい映像だなぁ。が、半分くらいでビデオを止めて、ギャラクシー500『On Fire』を聴きながら食器を洗った後、思い立って喪中はがきを書くことにする。
宛名を書き始めてすぐ、ものすごい虚しい感じに襲われる。なんだろうか……ひさびさに来た。字がうまく書けなかった、といった、それ自体は何でもないところからぐいぐい悪い気分に引き込まれた。そして今、ナニも考えられない、だけど落ち着かない状態。わー……。とりあえずお風呂に入ろう。
お風呂で『日本の仙人たち』を読了。結局、ベッドに入っても眠れず、2時半まで起きてしまった。

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