2011/08/13

知らないやつ

11時起床。あまりすっきりしない目覚め。疲労が溜まっている。補中益気湯とコーヒーを飲んだあと、高知の農場から届いた空芯菜とアンチョビでパスタ。
午後は、熊本から届いた玄米を真空保存する作業。重労働を想像していたが、意外と簡単に終わる。あとはエージレス(脱酸素剤)を購入すれば万事OKだ。図書館で本を借りたあと、ベランダのサボテンたちにシャワー。
夕方、新大塚のクライアント宅にうかがい、打ち合わせ。埼玉で農園を営む(半農生活)クライアントから、今日とれたばかりの無農薬有機のピーマンを大量にいただく。
帰宅。ガールフレンドは打ち合わせでいないので、一人で夕食。いただいたピーマン、高知から送られた玉ねぎ、豚肉でオイスターソース炒め。ビールを1杯。
食後は、ブリアル『Untrue』、ビル・エヴァンス『ポートレイト・イン・ジャズ』、マイルス・デイヴィス『オールスターズ完全版』『マイルストーンズ』をビット・パーフェクトでリップしたあと、カエターノ・ヴェローゾ『Estrangeiro』を聴きながら、エンリーケ・ビラ=マタス『ポータブル文学小史』(平凡社)をパラパラめくる。ああ、この本は凄そうだ。
聴いているアルバムと本で触れられるデュシャンの文章とに美しいシンクロがあったので、引用しておく(『黒いユーモア選集』より)。
知らないやつ(エトランジェ)を、絞め殺す(エトラングレ)
教会(エグリーズ)、追放(エグジール)
ローズ・セラヴィとぼくは、すてきな(エクスキ)言葉で、エスキモーの皮下溢血(エキモーズ)をエスケープする
こちらはポールタティフでいちばんの年寄りのベールイです

このあと、デュシャン、サライ・フェレンツ、ポール・モーラン、ジャック・リゴーを引き連れて、ピカビアはニジェール川河口にある街ポルタクティフに向かう。そして、これを読む背後に流れる音楽では、グアナバラ湾を愛したゴーギャンとコール・ポーター、そしてグアナバラ湾を嫌ったレヴィ=ストロースについて歌われている。高度な狂気、トランクに収まる作品、独身者の機械。

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